基板雑音解析回路モデル生成・解析フロー
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モデル作成・解析手順
- レイアウト情報(GDSII),回路情報(アナログ:SPICEネットリスト,デジタル:Verilog記述)を入力する.
- GDSからグランド配線を抽出し,Si基板の抵抗メッシュに載せてF行列演算でノード数を2桁減少させる.
- 論理シミュレーションにより,デジタル回路の発生する雑音をTSDPCでモデル化する.
- 基板モデル,アナログ回路,論理回路を統合し,実装回路素子を追加する.
- システムレベルのモデルが完成する.
- 回路シミュレータでAC,TRAN解析をする.
- 雑音波形,雑音伝搬(減衰)マップ,雑音スペクトラムなどを算出する.
チップレベル雑音解析モデル
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モデル化(1)
- 赤線:初期設定メッシュ
- 緑線:抽出したグランド
雑音電圧をシミュレーションする.ノードは観測点として指定して,削減しない.この例では40804ノードを170ノードに削減している.
ボードレベル雑音解析モデル
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モデル化(2)
CMOS論理回路の寄生容量の充放電を考慮.寄生容量値が動作ベクトルで変わる.
配線のインピーダンスとして,パッケージのリード,PCB上のパターン,チップ上のメタル配線を考慮.高周波領域ではインダクタンスが支配的になる.